World of Wipes 2025で注目を集める、クリーニング力 強化のヴェオセル™リヨセル繊維
- オハイオ州コロンバスで開催されるWOW 2025で、クリーニング力を強化するヴェオセル™リヨセル繊維が初登場
- イノベーションにより、クリーニング製品に高性能かつ環境に配慮した新しいソリューションを提供
レンチング（オーストリア）、2025年7月21日 /PRNewswire/ -- オハイオ州コロンバスで開催されるWorld of Wipes®（WOW）2025で、レンチングの主力不織布専門ブランドであるヴェオセル™は、次世代の高性能表面クリーニングおよび消毒用ワイプを後押しするために設計された新しいイノベーションである「クリーニング力強化（Enhanced Cleaning）」を備えたヴェオセル™リヨセル繊維を紹介します。
ヴェオセル™のイノベーションテーマである「可能性を解き放つ（Unleash Possibilities）」に沿ったこの画期的な製品は、レンチングのパートナーに、先進的なセルロース繊維を使用した製品の設計を促すものです。この繊維は化石燃料由来の合成素材の代わりに木質由来[1]原料を使用しているため、ワイプ用途に使用されている回避可能なプラスチック[2]廃棄物の削減に貢献します。
クリーニング性能強化を実現[3]
クリーニング力を強化したヴェオセル™リヨセル繊維は、より丈夫で高密度な生地によって拭き取り性能が向上するように設計されており、優れたエンドユーザー体験を提供します。液体が均等に染み込むため、液がポタポタ落ちることなく、クリーニングの快適性が高まります。化石燃料由来の従来品と比較して、1枚で2倍の面積をクリーニングできるので、消毒効率が大幅に向上します。
この新しいヴェオセル™繊維の性能に寄与している主な要因は、消毒剤で一般的に使用される第4級アンモニウム化合物（Quats）などの活性成分または機能性原料との親和性です。他の多くのセルロース繊維で同様の機能を実現するためには、追加の化学処理が必要ですが、クリーニング力強化のヴェオセル™繊維は、原料の慎重な選択と生産方法の最適化を通じて、活性成分との結合が一貫して最小限に抑えられるよう設計されています。この一見シンプルな、しかしインパクトのある繊維特性の進歩により、ヴェオセル™のセルロース繊維は、従来はプラスチック系素材が中心だった用途で使用できるようになりました。
さらに、この繊維には優れた湿潤強度と形状復原性[4]が備わっており、低目付の場合でも構造的完全性を維持します。こうした特性は、家庭用品やパーソナルケアでの使用から、施設や産業用途での使用まで、要求度の高いあらゆるクリーニング環境で実力を発揮します。
ヴェオセル™リヨセル繊維はすべて木質由来[5]で生分解性[6]を備えており、クローズドループで資源効率の高いプロセスで製造されているため、大気と水への排出量を削減することができます[7]。クリーニング力強化のグレードは、このような高い環境基準を維持しながら、優れた技術的性能を発揮します。
「クリーニング力強化のヴェオセル™リヨセル繊維を紹介することにより、顧客が消毒用ワイプにセルロース繊維を選択し、優れた性能を発揮しながら環境責任への取り組みを推進するという新たな可能性を解き放ちます」と、Lenzing AGの不織布担当エグゼクティブバイスプレジデント、Patricia A. Sargeantは述べます。
WOW 2025でさらに詳しく
レンチングは、7月21～24日に開催されるWOW 2025の405番ブースで、クリーニング力強化のヴェオセル™リヨセル繊維を紹介します。ご参加の皆様には、このイノベーションがどのように衛生性、効率性、責任ある原料の使用を後押しするかについてご説明いたします。
不織布イノベーションプロジェクトマネージャー、Axel Russlerは、INDA主催の先行ウェビナー「Advanced Cellulosic Solution for Disinfection Wipes（消毒用ワイプ向けの高度なセルロースソリューション）」の中で、繊維の開発、性能テスト、および実際の用途について説明しています。
[1] レンチングの木材・パルプポリシー（lenzing.com）を参照してください。 [2]「プラスチック」とは、添加物またはその他の物質が添加され、最終製品の主要な構造成分として機能する、REACH規則（第3条5項）で定義されたポリマー（化学的に修飾されていない天然ポリマーを除く）で構成される素材を意味します。 |
[3]標準的なレンチング™リヨセル繊維との比較 |
[4]標準的なレンチング™リヨセル繊維との比較 |
[5] レンチングの木材・パルプポリシー（lenzing.com）を参照してください。 |
[6]さまざまな不織布用途向けのレンチング™のリヨセル繊維とビスコース繊維は、TÜV AUSTRIAから、土壌、淡水、海洋条件での生分解性と、家庭および産業条件での堆肥化可能性の認証を受けています。 |
[7]これらの結果は、Sustainable Apparel Coalitionが提供するHigg Materials Sustainability Index（Higg MSI）ツールを使用して計算されました。Higg MSIツールは、材料について、入手から最終素材（例えば、製品に使用する準備が整った時点）までに環境に与える影響を評価します。ただし、この数字は、原料入手から繊維生産完了までの影響のみを示します。ヴェオセル™ブランド繊維のLCA結果は、Higg MSIデータベースv3.7（2023年12月）に基づくテンセル™/エコヴェロ™のデータからのものです。 |
レンチンググループについて レンチンググループは、再生セルロース由来の特殊繊維および高級繊維の責任ある生産に取り組んでいます。レンチンググループは技術革新のリーダーとして、世界のテキスタイルおよび不織布の製造業者のパートナーとなって、多くの新技術の開発を推進しています。レンチンググループの高品質な繊維は、機能的な衣類から、快適でファッショナブルな衣服、耐久性の高いサステナブルなホームテキスタイルなど、さまざまな用途のテキスタイルの原材料として使用されています。TÜV認証を受けた生分解性と堆肥化可能性に優れたレンチング繊維は、衛生製品のような厳しい使用環境にも最適です。 レンチンググループのビジネスモデルは、従来の繊維メーカーの枠組みをはるかに超えたものです。顧客やパートナー企業と共に、バリューチェーンに沿って革新的な製品を開発し、消費者に付加価値をもたらしています。レンチンググループは、すべての原材料の利用および加工において効率を追求し、テキスタイル産業を現在の一方向の経済システムから循環型に移行させるソリューションを提供しています。レンチングは、人為的な気候変動をパリ協定の目標に抑えるというコミットメントに合わせて、2030年までに温室効果ガスの排出量（スコープ1、2、3）を大幅に削減し、2050年までにはネットゼロ目標を達成するという、科学に基づいた明確な気候変動対策計画を策定しています。 レンチンググループ 2024年の企業データ 売上：26.6億ユーロ 公称生産量（繊維）：1,110,000トン 従業員（フルタイム換算）：7,816名 テンセル™、レンチング™ エコヴェロ™、ヴェオセル™、レンチング™、レフィブラ™ は、Lenzing AG の登録商標です。 |
SOURCE LENZING
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