Hylenr、Texas A&M UniversityでLCFリアクターの第1フェーズ検証を完了
第1フェーズの試験により、格子閉じ込め核融合(LCF)リアクターにおける熱、希ガス、および材料に関する主要な特徴が特定された。Hylenrは現在、第2フェーズの研究へと進んでおり、再現性、定量的測定、および商用化に焦点を当てている。
インド、ハイデラバード, 2026年9月22日 /PRNewswire/ -- ハイデラバードに拠点を置くディープテック企業Hylenrは本日、Texas A&M Universityで実施された格子閉じ込め核融合(LCF)に関する独立検証研究の第1フェーズが完了したことを発表しました。これは、同社の格子ベースのエネルギー技術について独立した評価を進め、商用化に向けたロードマップを推進する取り組みにおいて、重要な一歩となります。
この検証研究では、水素を導入したニッケル・パラジウム触媒材料を基盤とする小型モジュール式システムであるHylenrの BRT-NiUCS-2リアクターに焦点を当てました。Texas A&M Universityの原子力工学科において、複数の装置および触媒試料を準備し、管理された実験室条件下で試験を行いました。
「BRT-NiUCS-2リアクターにおける異常発熱と核反応の兆候の検証:第1フェーズのLCF調査」と題された本研究では、リアクターの熱的性能、放射線放出、残留ガス組成、反応後の材料特性を調査しました。HylenrとTexas A&M Universityが共同執筆した第1フェーズの研究論文は、8月31日から9月4日までカナダのナイアガラフォールズで開催された第27回凝縮系核科学国際会議(27th International Conference on Condensed Matter Nuclear Science:ICCF-27)で発表されました。
「私たちの目標は常に、社内での観測にとどまらず、この技術を厳格かつ独立した試験に委ねることでした。Texas A&M Universityで実施された検証研究は、熱測定、ガス分析、材料特性評価にわたる重要な外部データを提供しています」と、Ram Ramaseshan氏(Hylenr共同創業者兼CEO)は述べました。「これらの結果は、再現性、定量的測定、科学的透明性を重視する当社の姿勢をさらに強化するとともに、次の検証段階に向けた基盤となります。」
Lin Shao氏(Texas A&M Universityの原子力工学教授)は、次のように述べました。「第1フェーズの研究は、相互に補完的なさまざまな分析手法を用いてBRT-NiUCS-2リアクターを検証する機会となりました。熱測定、残留ガス分析、核診断、反応後の材料特性評価を組み合わせることで、観測された現象を評価し、今後の調査の優先順位を定めるための実験的根拠の幅が広がります。」
主な診断手法の一つが、高真空条件下でSRS RGA 100システムを用いて実施された残留ガス分析(RGA)です。本研究では、稼働中のリアクターにおいて、バックグラウンド測定値と比較してヘリウム、アルゴン、ネオンの信号が高くなっていることが観測され、ヘリウムとアルゴンの信号はバックグラウンドより約2~3桁高い水準にあると報告されました。これに対応する窒素の増加は観測されず、大気の漏入だけで測定結果を説明できるという見方に反する証拠となりました。
熱電対および校正済みの赤外線イメージングを用いた熱測定でも、同等の入力電力条件下で、稼働中のリアクターが校正用装置よりも一貫して高い温度で動作していることが示されました。さらに、本研究では、SEM/EDX分析に基づき、反応後の触媒試料における形態と組成の変化が報告されました。
ガイガー・ミュラー計数管および中性子検出器を用いた放射線モニタリングでは、検出可能なガンマ線やX線の放出は確認されず、約5日間のモニタリング期間中、中性子計数値はバックグラウンドと統計的に区別できない水準にとどまりました。
Hylenrは今後、第2フェーズへと進み、複数の独立したリアクターの試験、定量的な熱量測定、水素導入パラメータの特性評価の改善に注力するとともに、同位体比測定やSIMS、ICP-MSなどの高度な分析技術の活用にも取り組みます。
同社は、この段階的な検証プロセスを、実験室での観測と将来的な商用化をつなぐ重要な架け橋と位置付けています。今後の開発では、再現性の確立、エネルギー出力の定量化、拡張可能なシステムに必要な工学的要件の明確化を目指しています。
Hylenrについて
Hylenrは、水素を導入した材料と格子閉じ込め技術を用いて、小型のモジュール式エネルギーシステムを開発しています。同社の研究は、管理された条件下における材料の変化や過剰熱現象に焦点を当てており、独立した検証を通じてこれらの知見を発展させ、商用エネルギー用途への応用の可能性を追求しています。
SOURCE HYLENR
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