OMAN INVESTMENT AUTHORITY 、2024年の利益は41億ドル、世界のソブリンファンド上位10位入り
マスカット（オマーン国）, 2025年7月3日 /PRNewswire/ -- オマーンのソブリン・ウェルス・ファンドであるOman Investment Authority （OIA）は、2024年末時点で運用資産総額530億米ドル、純利益41億2,000万米ドルを計上し、そのうち21億米ドルを国家予算へ移転することで、財政面での役割をさらに強化した。過去5年間の年率リターンでGlobal SWFから世界トップ10のソブリン・ウェルス・ファンドに認定されたOIAは、将来を見据えた分野へのグローバルに分散された投資を通じて、オマーンの可能性を最大限に活用している。
OIAは、国家開発基金（NDF）、将来世代基金（FGF）、そしてフューチャー・ファンド・オマーン（FFO）の3つの分野を通じて投資を行っている。50カ国以上にわたるポートフォリオのうち、63％は国内投資で構成され、19.9％が北米、残りは欧州、アジア、アフリカ、ラテンアメリカに分散されている。この戦略はリスクを低減しつつ、オマーン・ビジョン2040の重点分野を推進している。NDFは2024年に44億米ドルの目標を上回る49億米ドルを投資し、国内プロジェクトの加速を実現した。コミットメントの68％はエネルギー分野が占め、ドクム製油所への追加資金提供や500MW規模の太陽光発電所の立ち上げなどが含まれた。残りは物流、観光、鉱業、通信分野を対象とし、アスヤド・コンテナターミナルへの資本投入や銅鉱山の再開などが含まれた。
FGFは、AI、ヘルスケア、フィンテック、エネルギー転換といった分野の13の新規ファンドへの出資を通じて、国際的な投資先を拡大した。xAIへの初期投資家として、OIAは世界的なイノベーショントレンドから価値を獲得すると同時に、それがオマーン経済に与える影響を評価している。
外国投資家を誘致し、地元の優良企業を拡大するために2024年1月に立ち上げられた52億米ドルのFFOは、中国以外では世界最大となる予定のソハールポリシリコン工場や、ICT、再生可能エネルギー、EVサプライチェーン、アグリテックを対象とするIDGキャピタルおよびewpartnersとの共同ファンドなどのプロジェクトに8億6,500万米ドルを投じる予定である。
OIAのポートフォリオ企業は合計47億米ドルの債務を返済し、その中には国営エネルギーグループOQによる14億米ドルの前倒し返済も含まれている。ソブリン保証額は47億米ドルに減少し、2023年のほぼ半分となった。6件の資産が売却され、計画より1件多く、新たな資本を調達するとともに、国内株式への参加も拡大した。目玉となったのは、OQエクスプロレーション＆プロダクションの25％IPOだった。これらは民間セクターの活性化と戦略的・財務的パートナーの誘致を目指す取り組みを反映している。
OIAはスタートアップへの資金提供、アクセラレーター、ターゲットを絞った調達を通じて、イノベーションと起業家精神の支援を継続した。2024年には、中小企業がOIAのサプライチェーン支出の約20％を占め、対象枠設定や2,800万米ドル超の直接資金提供によって支援が強化された。
OIAは機関投資家との関係を強化し、マスカットで過去最大規模となるソブリン・ウェルス・ファンドの世界会議を開催した。こうした取り組みと情報開示の改善により、OIAは世界銀行から評価を受け、オマーンの投資適格格付け回復につながる格上げを支援した。
エネルギー市場の変動や地政学的リスクの中で、OIAは再生可能エネルギー、デジタルインフラ、重要鉱物分野を拡大する一方、炭化水素資産を縮小し、非中核資産の売却を進める計画だ。また、オマーン企業への知識移転を加速するために、共同投資の拡大も計画している。2024年の好調な業績、資本市場へのアクセス拡大、テクノロジー主導のプロジェクトパイプラインにより、OIAはオマーンの財政を支える重要な安定化役として台頭している。
2024年の年次報告書はwww.oia.gov.om.で閲覧可能。
OIAプレスオフィス
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ウェブサイト：www.oia.gov.om
写真 - https://mma.prnewswire.com/media/2723771/Oman_Investment_Authority.jpg
SOURCE Oman Investment Authority
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