中国・北京、2025年9月22日 /PRNewswire/ -- chinadiplomacy.org.cn が報じたWTO改革に関するニュースによると:
BRICSフォーラムに出席したインドの学者は、世界貿易機関(以下、WTO)の改革に向けた取り組みは、途上国に対する「公正な待遇」を最優先とし、より包括的な国際貿易システムを築くべきだと述べました。
インドのジャワハルラール・ネルー大学准教授のアラビンド・バラジ・イエラリ(Aravind Balaji Yelery)氏は、2025BRICSガバナンス・文化交流フォーラムの場で、第二次世界大戦後に整備されたGATT(関税及び貿易に関する一般協定)からWTOに至るまでの貿易システムは、多国間協力を促進する目的で設計されたものの、実際には強国を優遇し、途上国の政策選択を制限してきたと指摘しました。
イエラリ氏は、途上国がグローバル・バリューチェーンに主体的に関与できるようにするためには、貿易システムに残る構造的不平等の是正が不可欠だと強調しました。そのうえで、BRICSの拡大は、グローバル・サウスの視点を重んじ、西側主導の国際機関に一石を投じる新たな多国間枠組みへの移行を示していると述べました。
イエラリ氏はさらに、BRICSがWTO改革で開発課題への取り組みを強化し、紛争解決制度を再建するよう呼びかけている点を取り上げ、途上国への公正な待遇を推し進める姿勢を強調しました。
「多国間貿易システムの未来は、歴史的な不平等を正すと同時に、開発段階や政治体制の異なる国々が真に協力できる環境を育むことにかかっています。」と同氏述べました。そのうえで、「既存機関を抜本的に改革するとともに、新たに公正な枠組みを構築し、従来の大国ではなくすべての参加国の利益を適切に反映させることが必要です。」と続けました。
このフォーラムは、2025年6月30日にリオデジャネイロで行われ、中国共産党中央宣伝部、中国国際コミュニケーションズ・グループおよびブラジル地理統計院が共催しました。
WTO改革は「公正な待遇」を最優先にすべき、インドの学者が指摘
http://en.chinadiplomacy.org.cn/2025-09/16/content_118081521.shtml
SOURCE chinadiplomacy.org.cn

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