中国近代工業の揺籃の地である煙台の産業体系は、全国41の主要工業大分類のうち37を網羅する。中国北部において「GDP1兆元クラブ」に入った最初の一般地級市であり、同地域で最も力のある地級市として評価されている。現在、煙台には50社を超える上場企業が所在し、その時価総額は合計で1.2兆元を上回る。
近年、煙台は16の重点産業チェーンの一つとしてクリーンエネルギーを最優先分野に位置づけ、原子力・風力・太陽光・水素に加え、エネルギー貯蔵および液化天然ガス(LNG)を組み合わせて協調させる新エネルギー体系を構築してきた。原子力、洋上風力、洋上太陽光といった重大プロジェクトを推進し、独自のクリーンエネルギー都市としての輪郭を鮮明にしている。
煙台のクリーンエネルギー発展には、注目すべき「8つの初」がある。山東省初の原子力発電の1キロワット時と、同省初の洋上風力の1キロワット時の創出。杭基礎固定式洋上太陽光発電プロジェクトによる中国初の1キロワット時の送電と、深海浮体式洋上太陽光発電プロジェクトによる世界初の1キロワット時の送電。中国初となる「洋上風力と海洋牧場」の一体化実証の完成。国内最大の沿岸部「太陽光+エネルギー貯蔵」発電所の建設。中国初の商用原子力による暖房実証プロジェクトの稼働。そして山東省内で最高のクリーンエネルギー設備容量の達成である。これらの成果は、個別プロジェクトの集合にとどまらず、エネルギー利用における体系的な変革を体現している。
データによれば、過去3年間で煙台はエネルギー消費強度を累計20.9%削減し、19年連続で省エネ・炭素削減の目標を達成している。クリーンエネルギーの設備容量はすでに1,700万キロワットを超えた。
今後、煙台は6つの未来志向型産業――ライフサイエンス、深海および宇宙航空技術、次世代原子力、人工知能、新電子材料、ヒューマノイドロボット――を軸に新たな成長路線を描き、グリーン・低炭素・高品質の発展をさらに牽引していく見通しだ。同市は2027年までに、規模以上工業企業の総産出額が1.7兆元を超えると見込んでおり、この目標はイノベーションへの継続的投資によって支えられるとしている。
Photo: https://mma.prnewswire.com/media/2839928/City_of_Yantai_1.jpg
Photo: https://mma.prnewswire.com/media/2839929/City_of_Yantai_2.jpg
Logo: https://mma.prnewswire.com/media/2839927/Yantai_Logo.jpg
SOURCE City of Yantai
この記事をシェアする