AI Alliance、オープンで主権を尊重するAIのための協働基盤「Project Tapestry」を立ち上げ
Turing Award受賞者Yann LeCunが、データ主権を維持しながらフロンティアモデルの共同開発を可能にする新たなオープンソースプラットフォーム「Project Tapestry」を推進するAI Allianceの主席サイエンスアドバイザーに就任
ニューヨーク, 2026年4月8日 /PRNewswire/ -- 本日、200以上の団体が加盟する非営利のAI研究とオープンソース技術の連合体であるAI Allianceは、オープンで主権的なAI開発を世界的に強化するためProject Tapestryの立ち上げを発表しました。Project Tapestryは、フロンティアオープンモデルの分散型・グローバル連合学習を可能にする新たなオープンソースプラットフォームです。
Project Tapestryにより、AI Allianceは先進的なAI開発に向けた新たな道筋の構築を目指しています。そこでは、機関、産業界、各国が連携して、より高性能なオープン基盤モデルの構築に貢献すると同時に、自らのデータに対する管理権を保持し、さらにその基盤の上に、自らの優先事項、産業、文化、法制度、価値観に沿った主権ある派生モデルを構築する能力も維持できるようにするというものです。
Project Tapestryに加えて、AI Allianceは、Turing Award受賞者であり、AMI Labs会長であり、現代AI分野で最も影響力のある人物の一人でもあるYann LeCunが、AI Allianceの首席サイエンスアドバイザーに就任したことも発表しました。この役割において、Yann LeCunは、初期アーキテクチャから技術的実証に至るまで、Project Tapestryの科学的方向性の策定を主導します。
「AIが共有インフラの一部となりつつある今、主権と文化の多様性を可能にするためには、基盤モデルはオープンである必要があります。知識・情報インフラの重要な要素として、AIは、少数の民間主体が専有製品を通じて支配すべきものではありません。科学技術における最も重要な進歩の多くは、オープンシステム、オープンソフトウェア、オープンハードウェアによって支えられてきました。Project Tapestryは、実用的な能力を備えたシステムにおけるオープンで分散型の進歩を可能にする条件を整えることを目指します」と、AMI Labs会長を務め、NYUの教授であり、AI Allianceの首席サイエンスアドバイザーでもあるDr. Yann LeCunは述べました。
データと計算資源を中央集約しないフロンティアオープンモデル
今日、最も高性能なAIモデルの開発は、少数の企業と地域にますます集中しています。オープンウェイトモデルは拡大していますが、学習データ、モデルの目的、アーキテクチャ、評価に関する中核的な判断は、依然としてそれを生み出した組織の内部に集中したままです。同時に、多くの主体が、計算資源、資金、データアクセス、高度専門人材の面で大きな障壁に直面しています。
Project Tapestryは、より強力な代替案を提示します。それは、参加者が自らのデータ、戦略的自律性、または下流側の統制を手放すことなく、共有されたオープン基盤モデルの構築を支援できる、AIモデル開発への協働型アプローチです。その長期的な構想は、オープングローバルモデルすなわち、通常は単一の組織だけでは集約できない、より幅広い専門知識、計算資源、ドメイン知識を活用できる共有のオープンソース基盤モデルを開発すると同時に、参加者がそれぞれの社会的、産業的、科学的、またはミッション固有のニーズに合わせた主権ある派生モデルを作成し、自らのガバナンスの枠組み、言語、価値観、優先事項に沿ってそれらを整合させられるようにするものです。
Project Tapestryのチーフアーキテクトであり、AI Allianceのボードメンバーも務め、AitomaticのCEO兼共同創業者でもあるDr. Christopher Nguyenは、次のように述べています。「有用なオープンソースソフトウェアの多くと同様に、これまで、計算資源、資金、データアクセス、高度専門人材の面での障壁により、単一の組織だけがフロンティアモデルを構築するのが一般的でした。Project Tapestryは、連合型コラボレーションを通じて、その制約を克服するよう設計されています。その考え方は、シンプルでありながら強力です。共有されたグローバルな基盤モデルをオープンに構築し、そのうえで各参加者が、自ら完全に所有し統制できる形でそれを拡張できるようにすることです。」
立ち上げからグローバルな技術連携へ
今後、AI Allianceは、Project Tapestryが、協働型で主権を尊重するモデルおよびアプリケーション開発のための、活気に満ちた持続的なエコシステムを育んでいくことを期待しています。AI Allianceの501(c)(3)非営利研究機関は、Project Tapestryのコミュニティ拠点としての役割を果たします。同機関は、Project Tapestryのプラットフォーム、およびAI Allianceが同プラットフォーム上で開発するモデルを含むオープンソースの技術資産をホストし、支援します。Project Tapestryは、世界の主要な貢献組織の代表者で構成される理事会によって統治されます。
AI Allianceは5月7日~8日にパリでワークショップを開催し、世界各地の技術リーダーをを集めて、Project Tapestryのアーキテクチャ、ロードマップ、およびモデル開発の優先事項を策定します。今後数カ月の間に、追加の発表が予定されています。
AI Alliance会長であり、IBMのAI Open Innovation担当ディレクターを務めるDr. Anthony Annunziataは、次のように述べました。「AI Allianceは、オープンイノベーションが、より高性能で、より説明責任が高く、より広く恩恵をもたらすAIを生み出せるという原則のもとに設立されました。Project Tapestryは、この原則を前進させ、AIが共有インフラの重要な一部となるための基盤を築くものであり、世界が最先端で高性能なAIを協働して構築しながら、主権を手放さないための道筋を示しています。」
詳細はこちら: https://events.thealliance.ai/tapestry
AI Allianceについて
AI Allianceは、イノベーション、協業、そしてアドボカシーを通じて、オープンで安全かつ責任あるAIの発展に取り組むグローバルな非営利の研究・技術組織です。501(c)(3)の公益法人と501(c)(6)の業界団体の双方を通じて運営される同Allianceは、業界、学術界、スタートアップ、研究機関、政府にまたがる29か国・200超の協力組織を結集しています。
同Allianceは、AIデータ、モデル、エージェント、安全性、ガバナンスにわたるオープンな取り組みを支援しています。その技術プロジェクトとコミュニティの協働は、Project Tapestryが構築される基盤の一部を成しています。
ロゴ - https://mma.prnewswire.com/media/2951194/5903988/AI_Alliance__logo.jpg
写真 - https://mma.prnewswire.com/media/2951195/AI_Alliance__Yann_Lecun.jpg
写真 - https://mma.prnewswire.com/media/2951256/AI_Alliance__Project_Tapestry_Architecture.jpg
SOURCE AI Alliance
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