Healome Therapeutics、眼表面疾患向け点眼薬マトリックス技術の開発推進へ、Empirical Ventures主導の200万ポンドのシードラウンドを完了
イングランド・バーミンガム, 2026年7月7日 /PRNewswire/ -- 眼表面疾患向けの独自点眼薬マトリックス技術を開発するUniversity of Birminghamのスピンアウト企業Healome Therapeutics(以下「Healome」)は、Empirical Venturesが主導し、DEBRA Research、Cure EB、Oshen Bio、既存投資家のSFC Capitalが参加した、応募超過の200万ポンドのシード資金調達ラウンドを完了しました。調達資金は、前臨床開発、製造スケールアップ、MHRAおよびFDAとの規制面での協議、ならびに2027年に予定されるヒト初回投与試験に向けた進展を支援するために活用されます。
課題:滞留性の低さが点眼薬の効果を制限
従来の点眼薬は数分で眼表面から排出されるため、1日最大20回に及ぶ投与計画につながり、慢性的に使用する患者層では治療アドヒアランス率が20%という低水準にとどまる一因となっています。最もよく知られている眼表面疾患であるドライアイは、世界市場規模が50億米ドルと推定されており、3億5,000万人超が罹患しています。複数の適応症にまたがる眼表面疾患全体の市場機会は、120億米ドルを超えています。
Healomeのソリューション:構造化ポリマーで滞留時間を延長
Healomeの点眼薬マトリックスは、点眼時には液体のように振る舞い、その後再構成されて、透明で潤滑性と保護性を備えたマトリックスを形成します。このプラットフォームは、低分子化合物から複雑なバイオ医薬品まで幅広い薬剤を送達でき、重度の損傷および感染を伴う角膜の標準的な前臨床モデルで、瘢痕形成を抑制するバイオ医薬品の送達に使用され、副作用を最小限に抑えながら迅速な角膜治癒をもたらしました。
このプラットフォームは、ドライアイ疾患、眼表面の炎症、角膜損傷、重度の眼表面損傷を伴う希少疾患、および長期的な薬物送達を対象として開発されています。Healomeは、基盤となるマトリックス構造をカバーする5つの特許ファミリーを保有しています。この構造は、実績のある医薬品グレードおよび食品グレードのポリマーを独自の構造に組み上げたもので、製造または規制上の問題を引き起こす可能性のある複雑な化学的修飾を回避しています。
希少疾患への応用:表皮水疱症(Epidermolysis Bullosa、EB)
EBは世界で約50万人が罹患している希少な遺伝性疾患で、そのうち推定5~20%に、慢性的な痛みや再発性の角膜擦過傷などの眼合併症がみられ、視力を脅かす瘢痕形成のリスクが高くなっています。Netflixのドキュメンタリー『Matter of Time』では、EBとともに生きる患者とその家族の未充足ニーズが浮き彫りにされました。DEBRA ResearchおよびCure EBからの投資は、EB関連の眼合併症に対するHealomeの取り組みを支援します。
創業チームと成り立ち
Healomeは、Liam Grover教授、Tony Metcalfe教授、Richard Moakes博士、CEOを務めるRichard Williams博士によって共同設立されました。このチームは、生体材料、再生医療、医薬品開発の分野で通算80年以上の経験を有しており、University of BirminghamのHealthcare Technologies Instituteで生まれた研究は、査読付き論文6編に裏付けられています。
Healome Therapeuticsの最高経営責任者(CEO)であるRichard Williamsは、次のように述べています。
「当社のマトリックスを用いて新規および既存の治療薬の滞留時間を延ばすことで、投与回数の削減、アドヒアランスの向上、ひいては幅広い適応症での治療成績の改善への道が開かれます。今回の資金調達により、このプラットフォームを臨床段階へ進めることができます。」
Empirical Venturesの共同創業者兼ゼネラル・パートナーであるJohnathan Matlock氏は、次のように述べています。
「Healomeは、眼表面での薬剤滞留時間という定量化可能なボトルネックに、特性が十分に明らかなポリマーを基盤とした製造に適したアプローチで取り組んでいます。このアプローチとデータは、チームがそれらを土台に眼科領域でさらなる治療価値を引き出そうとしていることを示しており、これこそが、単なる段階的な製剤改良ではなく、ドライアイから希少眼疾患まで確かな応用可能性を備えた、この分野のあり方を定義づけるプラットフォームであると私たちが確信した理由です。」
DEBRA Researchのマネージング・ディレクターであるChristoph Coch医学博士(MD)は、次のように述べています。
「EBとともに生きる多くの人にとって、この疾患は皮膚だけでなく眼にも影響を及ぼします。水疱や創傷は自然に生じることも、摩擦、乾燥、刺激によって引き起こされることもあり、多くの場合、激しい痛み、視力障害、日常生活への大きな影響につながります。現在、これらの眼合併症に特化した治療法は存在しないため、この分野で患者にとって使いやすく効果的な治療アプローチを開発するHealomeの取り組みを支援できることを期待しています。今回の投資により、EBとともに生きる人々の差し迫った未充足ニーズに応える治療法の開発を加速させるという私たちの取り組みを継続します。」
主な情報
- 会社名:Healome Therapeutics
- 設立:2021
- 本社所在地:英国・バーミンガム
- セクター:眼科/眼部薬物送達
- 創業者:Liam Grover教授、Tony Metcalfe教授、Richard Moakes博士、Richard Williams博士
- 調達額:200万ポンド(応募超過)
- 主導投資家:Empirical Ventures
- 参加投資家:DEBRA Research、Cure EB、Oshen Bio、SFC Capital
- ヒト初回投与試験の目標時期:2027
- 知的財産:日本および韓国で特許取得済み、主要市場すべてで出願中
Healome Therapeuticsについて
Healome Therapeuticsは、眼表面での滞留性、潤滑性、保護性、治癒促進、薬物送達の改善を目指すプラットフォーム型点眼薬マトリックス技術を開発している英国の眼科企業です。www.healometx.com
Empirical Venturesについて
Empirical Venturesは、気候変動や資源不足から、利用しやすい医療に至るまで、社会的・商業的に大きな影響をもたらす可能性のある科学主導型企業に投資する英国のベンチャーキャピタル企業です。www.empiricalventures.vc
DEBRA Researchについて
DEBRA Researchは、希少で痛みを伴う遺伝性皮膚疾患である表皮水疱症に対する効果的な治療法の実現を目指す研究に資金を提供し、その加速を支援しています。www.debra-research.org
Cure EBについて
Cure EBは、表皮水疱症とともに生きる患者の生活を改善することを目的とした治療法や技術の開発を支援しています。www.cure-eb.org
Oshen Bioについて
Oshen Holdings SAは、欧州を拠点とするファミリーオフィスであり、長寿、生活の質、世界的な健康アウトカムの向上を目的として、初期段階の技術から市場投入可能な技術までを有する医療技術・バイオテクノロジー企業に投資しています。www.oshenbio.com
SFC Capitalについて
SFC Capitalは、有望な英国のスタートアップ企業にシード資金と支援を提供する英国のアーリーステージ投資会社です。www.sfccapital.com
SOURCE Healome Therapeutics
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